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千葉県の法律事務所数・弁護士数

千葉県は、弁護士数・法律事務所数が共に全国で9番目に多い県

日本弁護士連合会が発行している弁護士白書2016年版によると、2016年3月31日時点での千葉県の法律事務所は361件、弁護士登録者数は751人。これらは、ともに47都道府県で9番目の上位にあたります。

千葉県の人口に対する弁護士数は、十分に足りているとは言えない状況

千葉県は、人口(619.7万人)が全国で6番目に多い県です。県の人口と弁護士数で比較すると、人口1万人あたりの弁護士数は1.21人。これは、全国で25番目にあたり、弁護士登録者数、法律事務所数の順位に比べると、低い値です。

大勢としては、弁護士数・法律事務所数は全国的に見て多いものの、県の人口に対する弁護士数は十分ではない状況、と言えます。

千葉県の法律事務所 受任案件の傾向

一方で、首都圏ほど人口が多くない千葉県では、法律事務所に集まる事件の数も少ないか、というと、そういうわけではないようです。

千葉県の弁護士は、家事事件・民事事件の取り扱いが全国平均の2倍以上!

弁護士白書2016年版で公開されている「弁護士1人あたりの民事事件・家事事件数比較」によると、2015年、千葉県の弁護士1人あたりの新受件数は民事事件6.8件、家事事件が8.7件でした。

弁護士1人あたりの民事事件・家事事件件数比較(弁護士白書2016年版)
民事事件数(件) 家事事件件数(件)
千葉県 6.8 8.7
全国平均 3.8 3.8

この弁護士1人あたりの新受件数、全国平均は民事事件・家事事件の合計が7.6件であることをふまえると、千葉県は民事事件・家事事件の合計が15.5件であり、千葉県の弁護士は全国の弁護士の平均と比べても2倍以上忙しい状況、と言えます。

弁護士の案件数には、都市部と地方で開きがある

実際のところ、事件の発生数・弁護士の数、ともに東京・大阪を中心とした大都市圏に集中しており、弁護士1人あたりの件数は都市部で少なく、地方で多い傾向があります。 全国平均も都市部に引っ張られて低めの値ではあります

多種多様な事件に臨機応変に対応できる柔軟性が求められる千葉県の法律事務所業務

千葉県は、大きく分類すると、人口が集中し東京都のベッドタウンとして発展する北西部と、過疎化・高齢化が進む南部に分けられます。こうした県の特性から、地域によって発生する事件にも様々なものがあり、労働問題・消費者問題から、相続・介護などにまつわる高齢者特有のトラブルまで、多種多様な事件が発生しています。

千葉県の法律事務所では、専門分野に特化した弁護士というよりも、様々な案件ごとに臨機応変に対応できる柔軟性や、客観的な視点から冷静に物事を判断する能力が求められます。

千葉県の法律事務所への就職・転職で、求められる人材像

県の人口に比較して、弁護士数が多いとは言えない千葉県の法律事務所業務は、依頼が集中しやすい環境でもあります。こうした環境で働く上では、業務が多忙でも粘り強く丁寧に取り組む姿勢はもちろん、効率的に業務を進められる要領の良さなどが必要となります。

ベッドタウンとしての側面を持つ千葉県は、今後は高齢化が一気に加速することが懸念されており、若年者から高齢者まで幅広い年齢層の相談者と、良好なコミュニケーションを取ることができる人材が求められるでしょう。

千葉県の法律事務所 求人・採用の状況

全国的に弁護士の数は増加している

近年、日本の弁護士の数は全国的に増加しています。この傾向は、1999年以来行われている司法制度改革に端を発しています。

国民全体にとって司法サービスを使いやすい、より身近なものにするための改革の取り組みのひとつとして「法曹界の人員拡充」の方針が示されました。

この方針にもとづき、法科大学院制度、新司法試験の導入と合わせて、司法試験合格者数の増加が法曹界全体の取り組みとして進められてきました。

弁護士人口は10年間で1.7倍以上に

こうした取り組みの結果、日本の弁護士数は急激に増加しました。

弁護士白書によると、平成16年(2004年)日本全体で20,224人だった弁護士数は、平成26年(2014年)には35,045人となり、10年前に対して173.3% と、大きな伸びを見せました。

弁護士数増加の一方で、合格者の質の低下、働き口の不足を指摘されるケースも多く、司法制度改革の成果には賛否両論があるものの、東京への弁護士の集中・地域格差解消という視点で見れば、都心部以外の地方弁護士会の登録者数も増加が進んでおり、一定の効果が出たものとも言えます。

千葉県の弁護士数 10年間での増加率は2倍以上!

千葉県の弁護士数も、こうした法曹界全体の動きに添って増加を続けています。 平成16年(2004年)に307人だった千葉県の弁護士は、平成26年(2014年)には671人まで増加しました。

弁護士会別の弁護士数の推移(法曹養成制度改革顧問会議 参考資料「法曹人口について」より)
平成16年(人) 平成26年(人) 10年間の増加数(人) 比率(H26/H16)
千葉県 307 671 364 218%
全国計 20,224 35,045 14,821 173%

この、364人という 10年間の弁護士増加数、218.6%という増加率は、ともに弁護士会52ヶ所中10番目の上位にあたり、全国平均の1.7倍という比率から見ても、非常に高い伸び率と言えます。

弁護士の飛躍的な増加に伴い、県内各地に新たに法律事務所が次々と開設され、ここ数年で千葉県の司法制度は格段に充実したと言えます。しかし、北東部・南部地域は依然として弁護士不足の状況が続いており、交通の不便さも影響して、容易に弁護士へ依頼することができない現状です。

今後は、弁護士偏在を解消し、北東部・南部地域への弁護士増加に向けた対策を講じる必要があるでしょう。

法律事務の求人は増加・多様化の時代に

こうした弁護士数の増加は、そのまま法律事務職の採用増加にも直結します。

近年は、弁護士広告の自由化やインターネットの普及の影響もあり、弁護士や法律事務所が提供する司法サービスは一層、多様化が進んできています。弁護士の活動範囲が広がることで、法律事務職、弁護士秘書やパラリーガルなど、弁護士をサポートする人材の必要性も高まってきました。

また、都心部を中心に、出産や子育てなどの理由で休職・退職した社員の業務復帰を奨励する企業も出てきています。法律事務は、通常の事務業務と異なり法的な専門性が求められる部分も多い職業のため、教育コストを抑えた即戦力登用の観点からも法律事務所の間で関心が高まりつつあります。

いわば法律事務所の運用・経営そのものが変革期と言える状況の中、こうした様々な変化は都市圏から段階的に地方へと波及していくものと予測されています。

千葉県においても、全国6位の人口に対し、1万人あたりの弁護士数が全国25位という弁護士不足の状況をふまえると、今後も新進の弁護士や司法サービスが進出する余地は大きいものと考えられます。弁護士1人あたりの抱える案件が全国平均の2倍以上という状況から見ても、業務の効率化を図る上で法律事務のスキルがますます重視されると考えられ、今後さらに求人数が増加していく見込みです。

千葉県の法律事務所 市町村一覧

このページには千葉県の下記市町村に対応している弁護士事務所を掲載しています。

旭市 我孫子市 鴨川市
いすみ市 市川市 市原市
一宮町 印西市 四街道市
浦安市 大多喜町 大網白里市
香取市 御宿町 柏市
勝浦市 鎌ケ谷市 木更津市
君津市 鋸南町 九十九里町
神崎町 栄町 佐倉市
山武市 酒々井町 芝山町
成田市 八街市 白子町
南房総市 白井市 野田市
匝瑳市 袖ケ浦市 多古町
館山市 千葉市 銚子市
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東庄町 富里市 流山市
長柄町 習志野市 八千代市
横芝光町 富津市 船橋市
松戸市 睦沢町 茂原市

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