職場の選び方~転職成功のためにやるべきこと
転職活動では、求人情報を探す前にまずは「自分なりの基準」を持つことが重要です。自分にとって大切なものが何かがわかれば、おのずと志望業界・企業は絞られてきます。ある程度志望業界や企業が固まれば、徹底的に情報収集を行いましょう。情報収集を念入り行えば、その分理想的な職場と出会える確率も高くなります。
転職活動を始める前にすべきこととは?
「転職をするのだから、今よりもっといい職場に出会いたい!」
転職活動をする人なら誰しもそう思うのではないでしょうか。しかし、自分の希望に沿うような企業はそう簡単には見つかりません。転職先を探すにはまずやるべきことがあります。
「自分なりの基準」を持とう
求職情報を探すにあたり、まずは自分が転職に何を求めるのかを考え、「自分なりの基準」を持つことが大切です。そのためにはまず、自分にとって何が大事かを把握する必要があります。
希望条件を書き出してみよう
求人情報を見る前に、希望する業界や職種、勤務条件など、自分が希望する条件をすべて紙に書き出しましょう。書き出した条件に優先順位をつけていくと、絶対譲れない条件・妥協できる条件が浮かび上がります。そうすることで、転職するにあたって自分なりの職場を選ぶ基準ができるため、応募先を精査するのに役立つでしょう。
自分の希望条件と採用側が求める条件のマッチングを考える
自分の希望を100%叶えてくれる企業はまずありません。ある程度妥協もしながら、自分の希望条件や現時点での能力・スキルと、採用側が提示する条件や能力・スキルの基準をできるだけマッチングさせることが、自分が活躍できる企業と出会うための秘訣です。
転職にあたって重視されるものは何だろう?
一般的に、転職を考える人々が職場を選ぶときに重視するものは何でしょうか?ある会社がそのことについて調査を行ったところ、興味深い結果が得られました。
転職者が最も重視するものは「仕事内容」
転職エージェントの株式会社ワークポートが、2016年3月に20代~40代の求職者321名に企業選びで最も重視するポイントについてアンケートを実施したところ、第1位が「仕事内容」(55%)、第2位が「給与」(14%)、第3位が「職場環境」(11%)となり、「仕事内容」が他の項目を大きく引き離す結果となりました。
株式会社ワークポート 転職希望者のホンネ調査「転職先の企業選びで最も重視しているポイントは何ですか?」
待遇面よりもやりがい重視!
以上のことから、待遇面よりも仕事のやりがいを重視する人が圧倒的多数を占めていることがわかります。給料などの待遇が希望に沿うものではなくても、本当にやりたかった仕事や能力やスキルを高められる仕事に携われるほうが、やりがいを感じることができて、長く働き続けることができるのではないでしょうか?
職場選びを成功させるコツとは?
職場選びを成功させるには、情報収集がカギを握ります。インターネットでの調査はもちろんのこと、使用可能なあらゆる手段を使って情報を集めましょう。面接のときにも、企業の中に入って業務内容や職場の雰囲気に関する情報を得てくることをおすすめします。
できるだけたくさん情報を集めよう
気になる業界や企業があれば、業界や企業について情報収集を行い、徹底的に研究しましょう。その業界や企業が求める人物像だけでなく、業界の動向や経営の実態について知ることもできます。
業界や企業の実態を探ろう
気になる企業が見つかったら、企業の実態についてできるだけ情報を集めます。インターネットの口コミをはじめ、企業情報提供サービスなども利用しましょう。その業界や企業で働いている知人がいれば、勤務状況や職場の雰囲気について尋ねてみるのもいいですね。
平均年齢が低い企業、たびたび求人募集をしている企業は確認を
平均年齢が低いことを売りにしている企業を目にすることがあります。社員が若くて活気があるというの企業として良いことですが、平均年齢が低いということは、それだけ辞めていく人も多い会社である可能性もあります。また「ビジネス拡張のため」をうたい、たびたび求人募集をしている企業もありますが、こちらも人材が定着していない会社である可能性もあります。
もちろん、平均年齢が低い企業、たびたび求人を出している企業のすべてが働きづらいとは限りませんが、安心して働ける職場を探すためのひとつの視点として、十分注意するのが賢明です。
面接は職場の雰囲気を知る絶好の機会!
面接は実際に企業の中に入って、自分の目で雰囲気を確かめることができるチャンスです。実際にここで働く姿が想像できるかどうか、社風が自分の求める雰囲気にマッチしているかどうかを考えてみてください。
面接で職場の雰囲気や人間関係を探ろう
面接官の態度や企業の雰囲気から、経営者がワンマン、人間関係が良好かどうか 職場に清潔感があるかどうかなどがなんとなくわかるものです。差し支えないようであれば面接のあとに社内を案内してもらうと、より企業の雰囲気がつかめていいですね。
自分も企業を選考するつもりで臨もう
面接では自分が選考される立場であると同時に、自分も企業を選考する立場にあります。面接は大変緊張するものですが、自分がこの企業で働くのにふさわしいかどうかを見極めるつもりで臨みましょう。条件面についても、譲れないところはきっちり踏み込んで質問したほうがベターです。
「思っていた企業と違った」と後悔しないために
求人情報の待遇面だけを見て応募してみても、いざ働いてみると理想と現実の違いに戸惑うのはよくあることです。いくら給料などの待遇や福利厚生が良くても、人間関係がギスギスしていたり仕事がつまらないものだったら、その転職は成功とは言えません。転職をする際には徹底的に情報収集と業界・企業研究を重ねて、転職後に長く働き続けることができる職場を見つけてくださいね。