司法修習生の就職活動~就職難の時代、弁護士になるためにすべきこと

就職活動中の司法修習生

近年は司法修習修了生でも就職難になる時代です。弁護士事務所の採用枠は狭き門なので、内定を勝ち取るためには戦略が必要となります。そこで就職成功のカギをにぎるのが情報収集と人脈です。人脈をたどって公表されていない就職口がないかをリサーチしたり、徹底した業界研究や情報収集を行って他者との差別化を図ることが就職への近道です。

就職活動の進め方は一般企業と同じ

司法修習生と言えど、就職活動のやり方は一般企業に就職するときとほぼ変わりはありません。弁護士事務所への入所を目指す場合も、自己分析や履歴書などの応募書類の準備、業界研究などは必須です。社会人経験がある場合は、職務経歴書も準備しましょう。

司法修習生が就職活動でまず考えなければならないこと

就職活動を始める前に「自分がどんな規模の事務所でどんな分野を扱いたいのか」についてよく考えてみましょう。弁護士事務所の数だけカラーや文化も違います。よく自己分析をした上で就職活動にのぞむのがベストです。

大手で働きたいのか、アットホームな環境で働きたいのか

一口に弁護士事務所と言っても、数百人の従業員を抱える大手事務所から、個人が経営している小規模な事務所までさまざまな事務所があります。渉外ビジネスなどの大規模な案件を手掛けたいのであれば、大手の事務所を目指すほうがよいと言えます。逆に、地域で困っている市民を助けたいのであれば、地域密着型の小規模な事務所のほうがよいでしょう。

弁護士として扱いたい分野は何か?

また、弁護士事務所によって得意分野も違います。債務整理が得意なところもあれば、交通事故が得意なところもあります。扱う分野も、刑事、民事、知的財産、金融、企業法務など多岐にわたります。
自分がどの分野の案件を手掛けたいのかについても、しっかり考えておきましょう。

インターネットや説明会などで情報収集をしよう

自分が進むべき方向性が決まったら、情報収集をします。
インターネットで自在に情報が検索できる世の中ですが、本来情報は足で稼ぐものです。自分の志望に近い分野で仕事をしている弁護士が知り合いにいたら、話を聞きに行くのもいいですね。

情報収集や業界研究を抜かりなく行う

各都道府県にある弁護士会のサイトや弁護士事務所のHPを見て、求人が出ていないか調べてみましょう。気になる事務所があれば、ホームページをよく読み込み、財務状況や経営理念、その事務所の専門分野などについて把握しておいてください。

説明会や就職相談会を利用しよう

大手の弁護士事務所が例年4月ごろから、各都道府県の弁護士会では秋から冬にかけて採用説明会を実施しています。採用担当者から弁護士業務に関するリアルなお話を直接聞けるよい機会なので、積極的に参加するのもよいでしょう。
また、弁護士専門の転職エージェントが司法修習生向けに就職相談会を開催しているので、参加して情報収集をしたりアドバイスを受けるのもひとつの手です。

就職難の時代を乗り越えるために

平成18年に新司法試験制度が始まると、司法試験の合格者数が一気に増え、合格者が毎年2000人前後出る状況が数年続きました。それ以来、法曹の資格を持ちながらも就職が困難な司法修習修了生がいることがニュースでも時々取り上げられています。

厳しい状況を突破するためにはあらゆる手を使うべし!

就職事情は厳しいですが、そんな世の中だからこそどれだけ就職活動に貪欲に取り組んだかが就職を成功させるカギとなります。徹底的に情報収集を行って業界の事情や業務内容を熟知した上で、選考では自分の強みを生かしてどんなことに貢献できるのかをアピールしましょう。

依然として厳しい就職事情

弁護士登録者は、新司法試験制度が始まった頃の平成19年の2,043人をピークに年々減ってきており、平成27年には1,131人とピーク時の55%にまで落ち込んでいます。
このことから、司法修習を終えても弁護士として活躍できるようになるには就職競争を勝ち抜いていかなくてはならないことがわかるのではないでしょうか。

司法修習生にも他者との差別化が求められる時代

かつては司法修習が終了すれば難なく弁護士になることができましたが、司法試験の制度が変わり合格者が激増して以降、時代は変わりました。司法修習生でもしっかりキャリアプランを練った上で選考に臨み、他者との差別化を図る必要があります。業界や志望する事務所に関する研究を徹底的に行って、面接では業界の動向がどうなっていて、業務の中で自分の能力をどう生かせるかについて具体的にプレゼンテーションできれば、面接官による高評価につながるでしょう。

人脈をうまく使うべし!

弁護士事務所への就職は狭き門です。大手を除き、求人募集をしていても採用するのは「若干名」であることがほとんどです。そこで役に立つのが、今まで培ってきた人脈です。

「人脈」を駆使するのも就職活動のうち

就職事情が厳しい中、インターネットで就職情報を探しているだけでは不十分です。就職を成功させる近道となるのは、ズバリ「人脈」。司法修習でお世話になった教官をはじめ、司法修習生仲間や学生時代の先輩・後輩、友人・知人、家族・親戚など、あらゆる人脈を駆使して、人材を探している弁護士事務所がないか探してみましょう。

表に出ない求人に出会えるチャンスがあるかも!?

求人情報として表に出していなくても、「いい人がいたらいつでも採用したい」と考えている弁護士事務所があるかもしれません。よく知っている人からの紹介であれば、いざ面接となったときにも選考がスムーズに進むでしょう。

情報収集+人脈で就職戦線を突破しよう

司法修習生が弁護士事務所の内定を勝ち取るためには、情報収集と人脈がものを言います。人脈を駆使して圧倒的な量のリサーチを行い、自分に合った事務所の内定を勝ち取ってくださいね。