多くの人がやりがちなNG履歴書とは? 伝わる履歴書のポイント

履歴書

伝わる履歴書を書くためには、書き始める前に採用担当者の心情や会社側が求める人物像などを理解しておくことが大切です。マイナス評価に繋がりそうな経歴は、前向きな理由を書き添えることでリカバリーできます。さらに、全体を通して「会社にとって役に立つ人材である」とアピールするように心がけることがポイントです。

伝わる履歴書を書くためには、書き始める前に採用担当者の心情や会社側が求める人物像などを理解しておくことが大切です。マイナス評価に繋がりそうな経歴は、前向きな理由を書き添えることでリカバリーできます。さらに、全体を通して「会社にとって役に立つ人材である」とアピールするように心がけることがポイントです。

履歴書を書き始める前の準備

履歴書を書き始めるには、想像力をはたらかせて「自分が採用担当者だったら、どんな履歴書に好感を持つか」と採用側の心情を考えることで、伝わる履歴書が書きやすくなります。

履歴書の選び方

履歴書を上手に書けるかどうか以前に、履歴書選びで迷ってしまう人も多いようです。会社からの指定がない場合は、どのように選べばよいのでしょうか。

履歴書は手書きとパソコン、どちらが正解?

最近ではパソコン作成を指定する企業も増え、昔ほど「手書きの履歴書でないと失礼になる」と心配しなくてよいでしょう。しかし、採用側が見慣れている、筆跡から応募者の人柄を推し量ろうとしている、丁寧な感じがするなどの理由から、手書きの履歴書の方が好まれる傾向にあります。

履歴書の種類はどう選ぶ?

一般的に販売されているA4版(開くとA3)とB5版(開くとB4)のどちらの履歴書を選んでも問題ありません。サイズよりも、各項目の記入スペースを見て選ぶようにします。例えば職務経歴書を提出しない場合は、職務内容まで記載できるよう職歴欄の広い履歴書を選ぶとよいでしょう。

履歴書を書く前の心構え

「空欄を埋めなくちゃ」という気持ちで書くと、読む人への配慮を欠いた一方的な履歴書になってしまいます。そうならないために、読み手の立場を考えてから書き始めてください。

採用担当者の立場になってみる

伝わる履歴書を書くには、「読み手はいつも忙しい」と肝に銘じておくのがコツです。採用担当者はたくさんの応募者の中から、会社に有益な人材を短期間に見極めなければなりません。採用側の心情を想像すれば、「読みにくい」「わかりにくい」履歴書がNGなのは当然です。

見本用に下書きを用意する

手書きの履歴書は、修正ペンで修正してはいけません。これも採用側の立場になれば、修正なしの履歴書とどちらが好印象か理解できると思います。記入ミスを防ぐために、コピーした履歴書に下書きをして、それを見ながら書くとよいでしょう。いきなり書き始めるより、字の配置や改行の位置も綺麗に整えることができます

基本的な項目にも書き方のルールやコツがある

まずは氏名や経歴など書くことが決まっている項目から見ていきましょう。基本項目も書き方次第で印象が変わりますので、賢い伝え方を説明します。

常識が問われるので日付や氏名も気を抜かない

日付や氏名など基本的な項目こそ、書き方を間違えると常識のない大人だと思われてしまいます。しっかりルールに則って書いていきましょう。

日付 日付は、西暦・元号のどちらでもかまいませんが、学歴・職歴欄に記入する日付など履歴書内で統一します。また、履歴書を記入した日ではなく履歴書を郵送した日、もしくは面接に持参する場合は面接日の日付を記入しましょう。
氏名 氏名は楷書体の正式な漢字で書き、ふりがなにも注意してください。「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合はカタカナで記入するのが決まりです。
住所・連絡先 住所は都道府県名からマンション名まで、省略しないで記入します。郵便番号の書き漏れにも注意しましょう。また、連絡先は面接の時間変更など緊急時のことも考えて、携帯電話の番号やメールアドレスも合わせて記入しておけば安心です。

学歴・職歴もマイナス評価を避ける書き方がある

中退などマイナス評価に繋がりそうな経歴は、あえて強調しません。しかし、やむを得ない理由や前向きな理由があるのなら、履歴書に理由を書き添えてしまうのも1つの方法です。

学歴 学歴は、新卒採用では中学校卒業から、転職では高校卒業から書くのが一般的です。それ以降は、入学・卒業の両方を明記し、学部・学科も省略せずに書きましょう。休学や中退の経験があっても、「病気療養のため休学。現在は完治」「社会に出て就業したいと考え中途退学」などの理由であれば、それほどマイナス評価になりません。
職歴 職歴は、短期間の勤務であってもすべてを漏らさず明記してください。社名も「㈱」など省略せずに正式名称で記入しましょう。退職理由は「一身上の都合により退職」として、詳しく書かないのが一般的です。ただし、学歴と同様に採用側を納得させられる理由があれば、「夫の転勤に伴う転居のため退職」「司法試験受験のため退職」などと書き添えると、無用なマイナス評価を避けられます。
資格 資格は、「英検」など通称で書かずに、必ず正式名称で書きます。まだ取得していない資格も、アピールになるものは「〇〇取得に向けて勉強中」「〇月に受験予定」などと明記しておくとよいでしょう。

自己PRや志望動機の項目で差をつけるには

いよいよ、履歴書の肝である項目を見ていきましょう。自己PRや志望動機は、最も悩ましい項目ですが、ポイントを押さえれば書けるようになります。

企業が求める人物像を理解してから書く

履歴書は、「会社にとって自分はどんな貢献ができるのか」を示すものだと考えてください。「会社にとって」という視点が欠けたNG履歴書がよくありますので、注意しましょう。

自己PR 自分の強みを、企業が求める人物像やスキルと繋げてアピールするのがポイントです。そして、説得力を持たせるために「具体的なエピソード」「具体的な数字」などを入れておきます。「かなり」「できるだけ」など、抽象的な単語は避けてください。最後に、これらの強みを使ってどのように会社に貢献できるかをしっかり説明しましょう。
趣味・特技 趣味や特技は、面接で会話が弾むよう自分が話しやすいことを書けば大丈夫です。業務内容に関する特技があれば、それを優先して書きましょう。受賞経験や早起きして勉強中など、詳細も書くとよりアピールになります。

会社側のメリットを伝える

志望動機は、採用担当者が最も重視する項目です。ここでも、企業研究の成果を活かしてください。自分の言いたいことではなく、会社側のメリットを伝えるのがポイントです。

志望動機 志望動機は会社の業務内容とズレがないか、会社のメリットになるのかに注意しましょう。例えば「経験を積みたい」「充実感を得たい」という動機では、あなたのメリットであって会社側が採用するメリットにはなりません。自己PRと同様、自分の志望動機と会社の求めるものが重なった部分を強調してアピールします。
本人希望欄 本人希望欄は、親の介護などやむを得ない事情ある場合に限り、希望勤務地や就業時間を記入します。通常は、「前職の経験と知識が活かせる〇〇部を希望します」など業務内容についての希望を書くようにしましょう。

いかがでしたか? 履歴書はこれまで説明したようなポイントを知ってから書くのと、何も知らずに書くのとでは、結果に大きな違いが出るはずです。採用側のニーズを押さえつつ、あなたの魅力が伝わる履歴書をぜひ完成させてください。

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